微笑みの行方

話は2ヶ月前の蒸し暑い夜の9時ぐらいになります。その日は友人で同門の
月曜日、木曜日の武術講師加世田君が家にきてまして、まあお互い話す事も
特にないので「ほな武術の練習でも、しようかあ〜」っとふだんより
早めに練習している小学校に向かいます、っとこれが仇になるのですが
お互いのんきに練習の場所へ赴きました。

当日はまだ大会前でしたので、武器で棍や斬馬刀を持って小学校に
行ったのですが、日が暮れて間もない時間で近所の住民が夕涼みを
しておりました。普段は夜中で建物の陰で練習するのですがね
っといいますのも、武術の練習を人に見られたらあんまり良い事が
ないですな、拳の型が秘密だっていうことでもないのですが
集中して練習するのに、話かけられたりするのが、じゃまくさいって
いうのが本音なんですけど

っとまあ夕涼みしいる親子連れなんておりましたけど、こちらも
大会一週間前ですので、練習しないといけませんので、斬馬刀を
(棒の先に剣がついてまして、三国志の関羽が持ってる武器かな)
バンバン振り回ましたり、加世田君が棍でブンブン振り回したり
してましたら、パトランプを回した大型のバンのパトカーが
小学校に入って来よりました、「痛ぅ〜、また通報された」っと
思ったのは云うまでもありません、これで職務質問3回目やなっと

バンから5.6人警察が降りてきます、新人警察らしきのが2.3人で
白人のアイリッシュ系の私服警官が3人でぶっきらぼうに
「お前ら何してるのや」っと聞いて来よります、武術の練習と
普通の受け答えをしますも、今回は何やら雰囲気が違いますな
新人警官に職務質問の実地練習をいった感じでボディチェックなど
されます、以前職務質問されたときは、「頑張って練習しろよ」っと
黒人の警察に云われましたが、この白人の警察はどうやろうアジア人が
嫌いのようで、「野蛮行為」っていうことで切符を切られまして
10月までに裁判所に行くようにっと新人警官が云うよりまして
行かなかったら逮捕やぞ、っときっちり脅してくれよりました。
でその切符を見ましたら、名前のスペルが間違ってまして、アホやなあ
なんて思いながら住所も違う番地で放っといてもかまわんかなって
加世田君と話しますも、まあとりあえず大会が終ったら裁判所に行くか
っということで、その日は家路に向きます。

つづく……………………………

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