ハーレムの虎の穴


「家の入り口」

「行き止まりの手前が加世田君の家」

夕暮れ迫ったハーレムを辺りを警戒しながら、足早に目的地に向かいます
今日は加世田座長の公演の2人だけの祝勝会なのです、長年ニューヨークに
いますが危険地域は警戒して歩きます、衣装は軍パンに、くたびれたタンクトップ
靴はツッカケとかでなしに動きやすいランニングシューズで、それはいつでも
ダッシュ出来るという配慮です、たまに護身術でなんの武術がいいですかって
聞かれますが「う〜ん、中距離のランナー」っと武術と違うけどそう云います
強盗も800Mぐらいをダッシュして逃げる人間を追いません
道で襲う強盗ってまあだいたい3人一組で、歩行者の真後ろから斜め
45度ぐらいか接近して来るでしょう、それが死角やからね
見張り、実行、サポートの3人かな「道で強盗にこられても、返り討ちですねえ」
なんて云うわれますけど強盗に来られた時点で武術家として、凡手です
遠目から「こいつら、あぶないなあ〜」っと思ったら危険を察知して迂回しないと
それと死角に人が入らないように、心を配ります、まあこれ出来たら
危険地域も問題ないでしょう、云うてもニューヨークなんで、どこでも
ある程度気をつけた方がいいですけどね

さて、祝勝会で、近所の薄暗いメキシコ料理屋で飯買ってね、またそこの
メキシコ料理屋が入り口に鍵掛かって出入りにするのに見張りが居てね
裏で何をしてるんやろうかって思うようないかがわしい店やったですな
で加世田君の家で(虎の穴)ビール飲んでまったりするぐらいで基本的に
お互い反省する柄やないですしね、次回も頑張らんとっというぐらいで
ハーレムの夜も更けていきます

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