適材適所と番頭

町工場の社長と話をします、「番頭を育てるのは難しい〜」っと意見が合致します
ワタクシもこう見えてニューヨークで零細デザイン会社を経営しておりましたので
よくわかります、だいたい良い会社というのはこの「番頭」で保つものであります
実際にワタクシの所属している警備会社もそうでございます、番頭は切れ者であります
先日も仕事が終わり、事務所に業務終了連絡を若い子が入れまして
「社長が出て来て、何を云ってるか、わからんかったので、また連絡して下さい」
っとこんな具合であります、仕事が回っている会社は、「番頭、ディスパッチャー」が
切れ者なのです、タクシー会社、運送会社、配達業、多くの会社を見てきて思った
ことです、ワシントンDCのある日系のディスパッチャーの山田さんという方がいました

「仕事が、ざっと5件ぐらい入って5チーム編成する、最初に一番きつい所に
自分が入る、そしたらあとのワーカー文句いわない」しかりでございます、出世して
今は関東の方の所長さんになられました、その節はお世話になりました。

ボストンのとある日系の運送会社ですが、最初はワーカーから入って、あるとき
腰を痛めて、ディスパッチャーになり、あれよ、あれよというまに所長になった方です
やはり切れ者の方でございました、その節はお世話になりました。

さて上記の町工場の社長と話をします、その番頭候補があまり良くないとこぼすので
ワタクシ会社へギリギリか遅れて来ないって聞きますと、「9時一分前に来る」
そらあ、あかんわっと、笑

番頭は黙ってても誰よりも早く来て、段取りをするものでございます
前も云いましたが仕事は準備で決まります、武術講師、英語先生しかりでございます
(武術講師なら教える前に念入りに身体のウォームアップ、英語の先生なら予習)
労働者の質でいいますとブルーカラーは仕事の15分前に来て体調8割なら
任務は終了と云って過言ではございません、町工場の社長はホワイトカラーも
同じやといいましたが、微妙にニュワンスが違います、当然遅刻しないのは
常識なのですが、ホワイトカラーの仕事でしたら、君はいらないから違う人に
というふうになかなか変えがきかない仕事であります。ブルーカラーの人間で
遅刻をしたら、どんなに能力があってもD+(落第点)でございます、なぜなら
代えはいくらでも居るからです

ガテン系の仕事で体育会系の人間が喜ばれるのは、単純に処理のスピードが
早いからです、ガテン系など「あれもって来い、これを持って行け」など
返事をしてから行動に移し、しかも早ければ早いほど良いのです、新入社員が最初
掃除をさせられるのは、まずそれぐらいしかすることがないっというのと
掃除することで、その人間の能力(処理スピード)を計られているのです、だいたい
きれいにするという作業は元の場所にそれしかない状態にすればええので、邪魔な物
(ホコリ、チリ)などをどかしたらいいだけで、それをえ〜っとえ〜っとと考えてたら
こいつはあかんな、でございます、あとは新入社員に買物させます、適当に買って来て
と云って何を買ってくるか、買って来いと云った人間の意図はどこにあるかこれも
人間の能力を計るのに良いでしょうか

警備の同僚で会社や番頭の事を「ああや、こうや」いうてる人間に限って
仕事時間ギリギリか五分ぐらい遅れてくるというのは相場は決まっております、笑

ものの本を読みますと
三河物語の大久保彦左衛門「よくてもあしくても、御家之犬」
最澄は「一隅を照らすこれ則国宝なり」

これらはブルーカラーのワーカーに投げられた至言であります

次回は「番頭と社長の狭間で」っというのを書きましょうか、笑







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