すべって、ころんで5億円

ニューヨークの地下鉄の駅で転けたおっちゃんが裁判に勝って
約5億円もらった話しが最近話題になりました、実は近所の話し
だったのですが、地下鉄のラインで云いますと2番で(ワタクシは1番)
東のブロンクス(ワタクシは西のブロンクス)での出来事だったらしいです。

実情は非常に厳しいものだったらしいです、鳩の糞で
(転けた原因らしい)滑って首の骨が折れたかで脊髄坐礁で
まず半年寝たきり、それから下半身不随になり今でも
身体に埋め込んだタイマーで24時間おきに緩和剤を投入して
いるとのことです、これが7年におよぶ生活でこれから
一生不自由な生活を強いられます。

さて、裁判で勝ったからと云って全額もらえるほど世の中
あまくございません、弁護士費用が莫大でございます。
だいたいアメリカでは国が相手の裁判の場合は弁護士の
報酬は成功報酬の場合が多いそうです、報酬は
だいたい折り半でしょうか、ですのでこちらの弁護士は
是が非で戦いますよ、黒でも白にしてしますのです。
事故専門の弁護士が当然います、国相手で勝ったら大きい
ので事故専門、特許専門の弁護士は凄腕が多いのです。

で2億5千万は弁護士費用に飛ぶますか、アメリカの医療費が
べらぼうに高い国でして、さて軽く1億ぐらいはここ7年の
医療費が飛ぶでしょうねえ。

裁判ですが、20%は避けれる可能性があったということで
全額から20%引きになりましたが、陪審制度であって
情に訴えるというのは常套手段でありましょう。

陪審員8人に向かって弁護士はこういったでしょう。
「このクライアントの身体を見て下さい生涯もう歩けないのです」
と陪審員は自分に置き換えて考えるでしょうねえ。
可哀想やと不幸せやと、となりますと、この人に
ある程度、生活の保証してあげないとと思い遣る気持ちが
出てくるのは常識でしょうか。

日本も陪審員制になるみたいですが、今までの裁判官一人が
決着を付けるのでなし、多くの人間の良識で裁かれる方が
世の中良くなると思います。

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