ブルックリン、パークスロープにて

金曜の先生の前にニューヨークのBrooklynパークスロープの女王の元に
向かわなければなりません、それは以前話しに出て来たガーナの女王が
デザイナーのインターンが必要だからです、それの仲介をかって出たのが
ワタクシですので、デザイナーの日本の女の子と待ち合わせをして
向かうわけなのですいつもより少し早い目に家を出ますも地下鉄の
入り口がテープで入れないようになっております、「やっぱりかい」
舌打ちをします。こんな時に限ってニューヨークの地下鉄が動かんのです
だいたい金曜のお昼に工事なんかするかと、夜中にせえよっ、常識やろうっと
憤慨するのです、皮肉にもその日のニューヨークのタブロイド紙の一面は
地下鉄の運賃値上げの話題でしたが、まともな仕事をしてから値上げ
せえよっと冷たい目線で新聞の一面を見たのはワタクシだけで
なかったっと思います。

地下鉄が125stのハレームで地上に出る瞬間を狙って、その女の子に
すいませんです、少しおくれますっと連絡をいれます。この年になっても
あやまってばっかりなのです。

さて待ち合わせ場所につきましたら、現地にて王子の武術講師雇われている
加世田座長から電話が入ります。

「黒人音楽好き? コンサートやから」

なんの事が全くわかりませんで、またあいつアンポンタンな事を云うてる
っと思いつつ、日本の女の子デザイナーを引き連れて女王の元に行きます。
このとき時間は2:45pmで武術のクラスは4時からマンハッタンですので
逆算しても3:15には電車に乗ってトンバ帰りで向かわなければなりません。

ニューヨークのブルックリンでも高級住宅地のエリアにある女王の家に
つきまして、奥の部屋に進みますとアンプにギターが繋がって民族衣装に
身を固めた黒人のおっちゃんが椅子に腰掛けております、観客は女王の
子供らと近所のばあさん、それと我々でご丁寧に窓を閉め切っており蒸し風呂の
ようなところで黒人の民族音楽の弾き語りの始まり始まりなのです。
このとき2時58分でございます、隣に陣取ったデザインの女の子は目を白黒させて
おります、ワタクシといえば如何に失礼なく退散するかそれを思うばかりで
心の中は「時間が迫る〜、気はあせえ〜る」っと昔そんなコマーシャルが
あったなあ、っと思いながら、演奏する黒人のおっさんがだんだん
「黒ひげ危機一髪」に見えてくるのでした。

つづく……………..

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